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幕臣の日記に書かれた尾道

 「江戸時代に,川路聖謨(かわじ としあきら)という人が江戸から長崎へ出張するときに書いた日記に,尾道に立ち寄ったことが書かれている。その日記が読みたい。」と質問がありました。
 まず,川路聖謨という人物について,『朝日日本歴史人物事典』を調査しました。
 川路聖謨は豊後国日田(現在の大分県)出身で,勘定奉行,海防掛などを歴任した,幕末の武士であることが分かりました。
 さらに,『国史大事典』を調査すると,ロシア使節と応接した際の日記である『長崎日記』があることも分かりました。
 当館の蔵書検索で,タイトルに「長崎日記」,著者名に「川路聖謨」を入力して検索すると,『長崎日記・下田日記』がヒットしました。
 資料を確認すると,江戸から長崎へ向かう途中の,嘉永6(1853)年11月23日に「備後国尾のみち〔道〕に止宿」(原文ママ)し,帰途の嘉永7(1854)年2月6日にも「尾道へ止宿」したことが書かれていました。これらの記述を利用者に見てもらい,調査は終了しました。
 川路は尾道から三原にかけての風景が気に入ったらしく,尾道を出発して三原へ向かった嘉永6年11月24日には「唯今迄二十余国を過て、(略)きょうのけしきは唯今迄あらざる事にて、目を驚かせり。」と記し,帰途の嘉永7年2月6日にも「三原よりおのみちの間、入海にて絶景也。」と記しています。


 国立国会図書館レファレンス協同データベースでも紹介しています。
 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000209504