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広島県の県民性

 広島県の県民性はどのようなものか。また,その県民性は何に起因するものか,という質問がテレビ局からありました。

 県民性や御当地ネタを取り上げた本は数多くあり,調査をしてみたところ,様々な角度から県民性が解説されていました。主なものは次のとおりです。


 1973年に出版された『広島県人』によると,「なごやかな自然の中に生い立つ県民は、性質温順で平和を愛し、快活無邪気な気風を具えている」といった記述が,広島県教育会が編集した『郷土読本』に書かれているとのことでした。
 気候風土による県民性としては,他にも『まるごと広島すきです広島:広島百科』や雑誌『潮』の「気候風土が生んだ狩猟気質。」という記事に,耕す土地が少なかったため移民や海賊(昔の水軍)が多かったことや,自然と共存しようという瀬戸内特有の楽天的気質があるといった記述がありました。
 さらに調査を進めると,2011年に出版された『広島学』では,広島人特有の気質として「過去」にこだわらないところがあり,それが「安芸門徒」と呼ばれる浄土真宗信者が多いことによると考察しています。これは,浄土真宗の根本教義が「現世はどうあっても、弥陀の称号を唱え(南無阿弥陀仏)さえすればだれかれの区別なく極楽往生(=来世での成仏)がかなう」によるものだということです。
 また,『広島人の頭の中』には「広島市内は(略)いつしか「西日本初出店」「中国地方初出店」のものが集まる。そうするとレジャースポットが少ない&金遣いがゆるい広島人、「行ってみようや」となるのは当たり前。こういうことが繰り返されていくうちに、いつのまにか「広島人は熱しやすく冷めやすい=流行りもの好き」というイメージがついたのかも、と思うのだが…。」という記述もありました。
 福山,尾道の両市を中心とする備後と,広島市を中心とする安芸とでは,県民性が異なると解説しているものもあり,『県民性:文化人類学的考察』では「備後は岡山に近いせいもあって経済観念が発達しており、安芸となると現在なお浄土真宗がよく発達しているので、その影響が相当加わってあきらめがよく、アッサリしているといわれている。」といった記述がありました。
 質問された方には,これらの資料を提供して参考にしていただきました。


 今回御紹介したレファレンス事例は,国立国会図書館レファレンス協同データベースで詳しく紹介しています。
 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000221845