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県内の情報を調べるには,市町村史誌が便利です。

 広島県内の情報を調べるには,各地の自治体が編さんした市町村史誌が便利です。歴史や地理だけでなく,産業や商工業,日々の暮らしに関することまで,様々な情報を得ることができます。このことを実感したレファレンス事例を二つ,御紹介します。

 
 一つ目は,「広島で食べられてきた鯛麺(たいめん),鯛素麺(たいそうめん)について,どういう時に食べられたかや作り方について知りたい」という質問です。
 まず,広島の食文化や民俗に関する資料を調査したところ,『広島県文化百選 8 味産品編』の「鯛麺 沼隈郡沼隈町・尾道市ほか」に「鯛麺は素麺鯛ともいわれて、(略)棟上げや喜寿、米寿などの祝いの料理であった」という記述がありました。また,『広島の歳時習俗と食事』には「結婚式、新築祝い、船おろしなどの喜び事に欠かせぬ」として,「県内では尾道市吉和町、三原市幸崎町久津などで、今も伝承されている」という記述がありました。これらの記述を元に,さらに市町村史誌を調査したところ,『沼隈町誌 民俗編』にも「結婚式の宴席で出される料理の一つ」として,料理の作り方や出し方に関する記述が見付かりました。

 
 二つ目は,「『いしぶみ:広島二中一年生全滅の記録』(広島テレビ放送/編)に収録の日記に出てくる言葉「とりこ(・・・)をした」の「とりこ」とは何か」という質問です。
『日本国語大辞典』に,陣取り遊びや鬼ごっこを言う方言だと書かれていましたが,使用地域に広島はありません。改めて『いしぶみ』を読むと,日記を書いた少年は安芸郡坂町に住んでいることが分かったため『坂町史』を調査したところ,「子どものころの遊び」の章に「とりこ」の遊び方が図を使って紹介されていました。

 
 県立図書館で所蔵している広島県内の市町村史誌は,当館ホームページ内で調べることができます。この度データを更新し,平成29年3月時点で所蔵している資料を50音順の表で掲載しています。
 http://www2.hplibra.pref.hiroshima.jp/index.php?page_id=2640

 今回御紹介したレファレンス事例2件は,国立国会図書館レファレンス協同データベースで詳しく紹介しています。
 http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000211673
 http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000211677