オススメ本『広辞苑はなぜ生まれたか』(第288回)            

〇タイトル:『広辞苑はなぜ生まれたか:新村出の生きた軌跡

〇著  者:新村 恭/著

〇出 版 者:世界思想社 2017(平成29)年

〇内   容:

 『広辞苑』の編者である新村出(しんむら いづる)について書かれた,著者曰く「初めての新村出の伝記」です。著者が出(いづる)の末孫であったことから,日記や書簡等の貴重な資料を丹念に調査することができ,幅広い交友録や意外な経歴など,その生涯を詳細に伝えています。例えば,彼が京都大学の図書館長を25年もの長い間務めたことは,知る人ぞ知るエピソードです。
 『広辞苑』の初版は,1955(昭和30)年5月25日に刊行されました。このことにちなんで,5月25日は「広辞苑記念日」とも呼ばれています。この機会にぜひ,『広辞苑』にまつわる物語に触れてみませんか?

〇請求記号:【289.1/シイ117】

 (調査情報課 茅野)