平成28年11月 幕末から明治にかけて,広島を舞台にした本

 幕末から明治にかけて,時代は大きく変化しました。今回は,広島を舞台に,当時の史実を題材にして書かれた歴史小説を紹介します。

[新着案内]
『汚名』見延典子/著 本分社 2016【H97/ミノノ116ア】
幕末の広島藩で「贋金造り」に手を染めた人物が,明治になり,広島市長になっていた! 驚くべき事実を告げる著者の言葉から始まる物語では,幕末・維新を経て日清戦争へと向かう,混乱した時代を生きる人々の人間ドラマが描かれると同時に,近代化していく広島の様子も知ることができる。

幕末から近代へと続く激動の時代に,広島はどのように変化したのか,様々な角度から知ることができる資料があります。

[他にも…]
『広島今昔散歩:彩色絵はがき・古地図から眺める』原島広至/著 KADOKAWA 2014【H26/ハラヒ114ア】
戦前の絵はがきや古写真,古地図を,現在の景観と比べることができる。広島市内のほか,宮島,呉,尾道,三次などの地域も収録されている。

『地域のなかの軍隊 5 西の軍隊と軍港都市 中国・四国』坂根嘉弘/編 吉川弘文館 2014【H39/サカヨ114ア】
地域社会と軍隊との関わりを考察するシリーズ。5巻では中国・四国地方を対象としており,「広島の都市形成と第五師団」,「軍港都市<呉>から平和産業港湾都市<呉>へ」等の論文を収録している。

『昭和まで生きた最後の大名浅野長勳:安芸広島四十二万石十四代藩主』江宮隆之/著 グラフ社 2008【H97/エミタ108ア】
幕末から,明治,大正,昭和を生き抜いた,元安芸広島藩主浅野長勳の96年の生涯をたどった小説。口述された長勳侯の自叙伝の言葉や,当時の証言が織り込まれ,「最後の大名」と言われた人物の人生から,広島の近現代史を振り返ることができる。

※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。