平成29年1月 デザインに関する本

 日本の工業デザインの第一人者であり,青年期に福山で過ごしたことのある榮久庵憲司(えくあん けんじ)氏のデザインの世界について書かれた本を紹介します。

[新着案内]
『榮久庵憲司とデザインの世界』黒田宏治/編 美学出版 2016【H50/クロコ116ア】
平成27年に亡くなられた榮久庵憲司氏を悼み,静岡文化芸術大学で開催された公開講座を書籍化したもの。代表的なしょうゆ卓上びんをはじめ,榮久庵氏が生み出したデザインの背景を,ゆかりの人物が語っている。また,「幕の内弁当の美学」など,榮久庵氏本人の言説も収録している。

さまざまなデザインに関する郷土資料があります。ぜひ手に取って,読んでみてください。

[他にも…]
『人の想いをかたちに:カーデザインをささえた半世記』石井誠/著 井原恵子/取材・編集 2003【H53/イシマ103ア】
デザイナーが描いた絵をもとに,クレイ(工業用粘土)を使ってデザインモデル(模型)をつくるモデラーの仕事を40年以上続けてきた著者が,ものづくりの苦労や喜びを語っている。榮久庵氏との交流も描かれている。

『Hiroshima Art Directors Club annual 2015』
広島アートディレクターズクラブ/編集 広島アートディレクターズクラブ 2015【H67/アトテ1/115ア】
広島県内在住の幅広いジャンルのクリエイターが参加する,年1回の作品公開審査会で入選した作品を掲載している。広島のクリエイターが,どんな作品を生み出しているのかを知ることができる。

『三宅一生の発想と展開:Issey Miyake east meets west』三宅一生/著 平凡社 1978【H59/Mi76ア】
広島市出身の日本を代表するファッション・デザイナーである三宅一生氏が,1970年から1977年にかけて発表した作品を収めた写真集。巻末には,学生時代から三宅氏を知る白洲正子との対談も掲載されている。

※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。