広島県の北部は,中国山地の中央部に当たり,神話の舞台として伝わる比婆山連峰があります。
今回紹介するのは,比婆山周辺の地域学に関する本です。
[新着案内]
『日本誕生の女神:伊邪那美が眠る比婆の山』庄原市比婆山熊野神社解説本編集委員会/編著 南々社 2016【H291.91/シヨウ116ア】
比婆山連峰には,『古事記』にある国生みの女神・伊邪那美命(いざなみのみこと)が葬られたと伝わる御陵(ごりょう)があり,その周辺は,「比婆山のブナ純林」として国の天然記念物に指定されている。本書は,自然や歴史など各分野の専門家が執筆を担当しており,「比婆山学」の入門書として,読者を神話のふるさとに誘ってくれる。
県北地域の暮らしや文化,人物など,いろいろな角度から取り上げた資料があります。
[他にも…]
『FLAG! Vol.05 Go North けんほくはもっと楽しくなる』[ザメディアジョンプレス/編] ザメディアジョンプレス 2016【H291/サメテ1/V.5ア】
現在,県北エリアで展開されている地域おこしプロジェクトや,さまざまな分野で活躍している人物の仕事や生き方を紹介。地域に根ざした暮らしの中に,伝統や文化,豊かな自然の恵みがあることを伝えている。
『上野池ものがたり:広島県北の「桜の園」を歩く』 武田祐三/著 シンセイアート出版部(印刷) 2015【H291.91/タケユ115ア】
元庄原市田園文化センター館長の著者が,桜の名所である上野池・上野公園(庄原市)の歴史に触れながら,変わりゆく県北地域への思いを綴る。上野池のほとりで一時期療養生活を送った庄原市出身の作家倉田百三についても取り上げている。
『ふるさと文学紀行』げいびグラフ編集部/編 菁文社 2003【H91/セイフ103ア】
山本周五郎の「殉死」,田山花袋「蒲団」など,県北地域に関わりの深い文学作品の中から作品の一部を引用し,紹介したもの。これらの作品が生まれた背景や,舞台となった地域について理解を深めることができる。
※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。