追悼・今井絵美子さんの本

 福山市在住の作家・今井絵美子(いまいえみこ)さんが,昨年10月8日に逝去されました。今回は,今井さんの足跡をたどる本を御紹介します。

[新着案内]
『今井絵美子:人情と自然と』ふくやま文学館/編集,ふくやま文学館,2017【H91/イマエ117ア】 館内利用
今井さんがプロの作家として歩み始めたのは,平成15(2003)年,57歳の時。その後,精力的に数多くの作品を発表した。本書は,ふくやま文学館で開催された特別企画展に合わせて作成されたものであり,作品解説の他,今井文学を豊かに彩る草花についても紹介している。

今井さんは,故郷である広島県の備後エリアを舞台にした小説を書かれています。

[他にも…]
『芦田川』今井絵美子/著,KADOKAWA,2017【H97/イマエ117ア】
福山市を舞台にした,著者にとって初めての現代小説。芦田川河口近くの高台に造成されたローズタウンに,念願のマイホームを持った主人公・千歳(ちとせ)は,幸せな人生を手に入れたはずだったが…。

『群青(ぐんじょう)のとき』今井絵美子/著,KADOKAWA,2014【H97/イマエ114ア】
天保7(1836)年,18歳で福山十万石の藩主となった阿部正弘。江戸幕府の老中首座を務め,ペリー来航や日米和親条約を初めとする欧米列強との友好条約の締結で重要な役割を担うなど,激動の時代を駆け抜けた39年の生涯を描いた作品。

『蘇鉄(そてつ)のひと玉蘊(ぎょくうん)』今井絵美子/著,郁朋社,2002【H97/イマエ102ア】
江戸時代の尾道の女性画家・平田玉蘊を主人公にした小説。神辺宿の儒学者である菅茶山をはじめ,様々な文人達と交流を持ち,生涯絵筆一本で家族を守り抜いた玉蘊。添い遂げることができなかった運命の人・頼山陽との恋も切なく描かれている。

※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。