当館の郷土資料には,広島に関係した映画の本もあります。今回は,尾道市出身の映画監督,大林宣彦さんの本を御紹介します。
[新着案内]
『大林宣彦の映画は歴史、映画はジャーナリズム。』大林宣彦/著,七つ森書館,2017【H77/オオノ117ア】
大林監督が映画評論家や,原田知世や常盤貴子といった大林作品の女優と語り合った5つの対談を収録。1週間に20本以上の映画を見ていたという子供時代,古今東西の映画についてのエピソード,自身の作品の裏話など,映画にまつわる豊富な話題について語られている。監督の並々ならぬ映画愛を感じる1冊になっている。
[他にも…]
大林監督作品とかかわりの深い尾道や広島県出身の映画監督についての本を御紹介します。
『尾道学と映画フィールドワーク』荒木正見/編著,鈴木右文/共著,中川書店,2003【H291.42/アラマ103ア】
「この本を手にして尾道とその周辺を,楽しく歩いていただくことを最も中心的かつ重要な目的」として作られた。大林監督作品のロケ地を写真と詳細な解説とともに紹介している。本書では,著者である二人の学者が「総合的学問の視点」から尾道市をその周辺を見つめなおす「尾道学」の提唱も行っている。
『スクリーンの向こうに新藤兼人の遺したもの』新藤兼人/著,新藤次郎/編,NHK出版,2014【H77/シンカ114ア】
新藤監督の数多くの著述の中から,息子の次郎氏によって選ばれたものを収録している。故郷広島への想い,戦争体験,映画作りへの情熱などが綴られた著述に加え,次郎氏による“父,新藤監督”についてのコラムもあり,より鮮やかに新藤監督の実像を知ることができる。
『夢売るふたり:西川美和の世界』文藝春秋/編,文藝春秋,2012【H77/フンケ112ア】
国内の映画賞を数多く受賞している西川美和監督。前半は,映画「夢売るふたり」(2012)について,出演者や作品を見た文化人のインタビューなどを収める。後半は,他の作品紹介,監督への100の質問と愛する映画のリストを掲載するなど,西川監督自身とその映画の魅力に迫る内容となっている。
※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。