広島県の歴史がまとまっている資料としては,『広島県史』や地域の自治体が発行した市町村史誌が代表的ですが,これ以外にも広島県立図書館には,郷土史に関する様々な資料があります。
[新着案内]
『有木物語』次重寛禧(じじゅうひろよし)/著,吉備人出版,2018【H21.94/シシヒ118ア】
有木(あるぎ)とは,神石高原町の東端,旧豊松村にある地域の名前です。岡山県に接しており,吉備から豪族の有木氏が移り住んだことから,生活・慣習や方言などは吉備文化が強く滲んでいるといいます。この本は,地元の神職である著者が,吉備,有木氏,有木地域の歴史や文化をまとめたものです。
[他にも…]
広島県内の各地域の歴史をまとめた資料を御紹介します。
『天明天保の飢饉尾道もざわついた。:古文書から読みとく200年前の尾道へ』半田堅二/著,栄光ブックス,2018【H25.42/ハンケ118ア】
尾道で起きた飢饉について,関連する天明天保期の文書を読み解いて現代語訳をまとめた本です。著者によると,困窮者と豪商と武士との関わりに着目して読むと面白いとのこと。各ページの下に著者による解説があり,古文書を読んだことがない人も興味を持って読むことができるのではないでしょうか。
『探訪・広島県の考古学:百聞よりも一見』脇坂光彦,小都隆/編著,溪水社,2013【H20/ワキミ113ア】
県内の主要遺跡の中で,「現地が探訪でき、遺跡の状況を観察・実感できる環境にあるもの」を,旧石器時代から近代までの時代ごとに分けて紹介しています。それぞれの遺跡については,場所や概要,みどころがまとめられており,巻末には「詳しく知る参考文献」の一覧もあります。
『ものがたり三次の歴史』三次地方史研究会/編,菁文社,1998【H21.81/ミヨシ98ア】
原始・古代から近現代までの三次の歴史が,「みよし原人はいたか ―石器の時代―」「忠臣蔵と三次 ―三次生まれの瑶泉院―」「戦後改革と新生三次市 ―盆地が一行政区に―」など様々なテーマで紹介されています。「中学生の皆さんにも興味をもって読んでいただけるように、やさしく書くことにつとめ」たとあるように,図表や写真を多く使用してまとめられています。
※【 】は,広島県立図書館の請求記号です。