統計・データを調べるには(平成25年9月改訂)

調べ方

 マーケティングには,調べようとしている事柄についての統計やデータ,白書や世論調査,政府や民間が実施した各種の調査報告・アンケート結果等が参考になることがあります。
 ここでは,統計・データを調査する場合に参考となる資料や情報を主に官公庁の統計から御紹介します。各種調査報告書等も所蔵。

 統計やデータを探す場合には,次のような方法があります。
○必要なデータがどの統計書に掲載されているのか分かっている場合 
 ⇒直接その統計書を調べる。
○必要なデータがどの統計書に掲載されているのか分からない場合
 ⇒・様々な統計を案内したガイドブック類で,何に掲載されているかを調べる。
  ・基本的な統計を集めた総合統計書から調べる。
  ・特定のテーマの下に編集された統計書・データブックから調べる。

凡例

・【 】内は当館の請求記号です。
・編著者,出版社等の情報(書誌情報)及び内容紹介は作成時における当館所蔵の最新版によっています。
・〔ビジネス〕,〔参考図書〕,〔郷土資料〕,〔社会科学〕は,それぞれの場所に最新版があります。
(バックナンバーは書庫にあります。)
・URL表示のある統計は,後に記した該当の番号のアドレスからインターネットでの閲覧が可能です。
 ⇒☆詳細は主要統計サイト

目次

○図書館資料を使って調べる
 ●統計・データガイドブック
 ●総合統計書(世界 日本 地域 広島県)
 ●主要個別統計書(人口・世帯 家計・消費・物価 社会生活 就業・賃金 産業 企業活動 経済・地価)
○インターネットを使って調べる
○こんな質問がありました!~実際のレファレンス(相談)事例から~

図書館資料を使って調べる

☆統計・データガイドブック

『ビジネスデータ検索事典:データ&DATA:2012』日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンク/編集,日本能率協会総合研究所,2012【R350.3/112ニ】 〔ビジネス〕
 社会経済統計編と業界別統計編に分かれている。
 各編の中は,それぞれ細かい項目に分かれており,知りたい事柄に対してどういった資料やホームページを見ればよいかが示されている。
 典拠となる資料は,官公庁及び民間のものを幅広く扱っている。資料探し,データ集めに役立つ。

『アンケート調査年鑑』竹内宏/編,並木書房,年刊【R361.4 /アン1/ 】年刊 〔参考図書〕
 様々な団体の実施したアンケート調査結果の概要を掲載。巻末にテーマ別索引と,事項総索引あり。

☆総合統計書
 様々な分野の基本的な統計をまとめた総合統計書。

○世界
『世界の統計』総務省統計研修所/編集,総務省統計局【R350.9/コク1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 世界各国の人口,経済,産業,社会,文化,環境などについて,我が国の位置付けを知るための参考となる様々な統計を編集したもの。
 国際機関の統計書,ホームページなどからできる限り最新のデータを掲載。各統計表には出典,解説が記載されている。

『世界国勢図会:世界がわかるデータブック』矢野恒太記念会/編集,矢野恒太記念会【R350.9/セカ3/ 】年刊 〔参考図書〕
 世界の社会・経済情勢に関する様々な統計,表,グラフ等を収録。各章の冒頭には,その章で扱うテーマについての情勢解説がされている。
 また,主だった用語については,用語解説を付している。

『データブックオブ・ザ・ワールド:世界各国要覧と最新統計』二宮書店【R350.9/テタ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 「統計要覧」と「世界各国要覧」からなる。前者は,自然環境,人口,産業,経済,生活・文化,環境問題等に関する世界の様々なデータ・統計を収録。出典も示されている。
 後者は,各国の基本データを国別に掲載している。巻頭には各国の国旗も掲載されている。

○日本
『日本国勢図会:日本がわかるデータブック』矢野恒太記念会/編集,矢野恒太記念会【R351 /ニツ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 我が国の国土,人口,産業,経済,社会,文化等に関する様々な統計・データを収録。各項目について,解説が付されている。
 巻頭には,前年の日本・世界それぞれの10大ニュース,主要経済データがまとめられている。
 また,主だった用語については,用語解説を付している。

『日本の統計』総務省統計研修所/編集,総務省統計局【R351/ニツ2/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 我が国の国土,人口,経済,社会,文化等の様々な分野に関して,よく利用される基本的な統計を選んで体系的に編集したもの。
 各統計表には出典が付されている。

『日本統計年鑑』総務省統計研修所/編集,総務省統計局【R351/ニツ3/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 我が国の国土,人口,経済,社会,文化等の各分野の基本的な統計データを網羅的かつ体系的に収録したもの。
 官公庁や民間調査機関などが実施又は作成している統計調査から基本的なデータを選択し,編集している。
 各統計のタイトルや解説には英文も付されている。統計を調べる際の入口として大変便利な資料。

『日本長期統計総覧 第1巻~第5巻,総索引』日本統計協会/編集,日本統計協会,2006【R351/106ソ/1~6】 〔参考図書〕 URL *1
 我が国の国土,人口,経済,社会,文化等広範な分野にわたる統計の中から,主要なものを選び,明治以来の長期にわたる時系列データを総合的,体系的に収録したもの。
 インターネットでは,最新のデータの閲覧をはじめ,「ジェンダー」や「IT」など,近年注目されるテーマを「特定分野」として取り上げており,関連の統計を閲覧できる。

○地域

『地域経済総覧』東洋経済新報社【R332.1/チイ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 様々な機関が調査した地域経済に関する統計を都道府県,市区,町村の別に一覧にして収録。

『データでみる県勢』矢野恒太記念会/編集,矢野恒太記念会【R351/テタ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 「府県のすがた」,「府県別統計」,「市の統計」,「町村の統計」からなる。
 「府県のすがた」では,都道府県別に経済指標,生活指標がグラフで示されているほか,人口ピラミッド,基本統計データの概略,地図が掲載されている。
 「府県別統計」では,地勢,産業,経済,社会・文化等広範な分野の統計を都道府県別に編集し,掲載している。
 市町村の統計は,主要項目のみの統計の掲載となっている。

『統計でみる市区町村のすがた』総務省統計局/編集,総務省統計局【R351/トウ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 社会・人口統計体系で市区町村別に整備している基礎データの中から主要な項目を選定し,報告書として取りまとめたもの。
 「基礎データの説明」も付されており,数値の出典,その調査の概要等が記されている。

『民力』朝日新聞出版/編,朝日新聞出版【R351/ミン1/ 】年刊 〔ビジネス〕
 都道府県別の様々な指標を収録。都道府県又は各都市圏の実情を統計や解説で知ることができる。

『社会生活統計指標:都道府県の指標』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.5/シヤ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 社会・人口統計体系の統計の中から都道府県別の主要なデータを報告書として取りまとめたもの。
 基礎データについては,数値の出典,その調査の概要等が記されている。

『統計でみる都道府県のすがた』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.5/トウ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 社会・人口統計体系の報告書として取りまとめた各年の「社会生活統計指標-都道府県の指標-」の中から主な指標を選定し,各都道府県の指標が一覧できるように再編成したもの。
 それぞれのデータには順位が付されている。後半部分では,「基礎データの説明」がされており,数値の出典,その調査の概要等が記されている。

○広島県
『広島県統計年鑑』広島県総務局統計課/編集,広島県統計協会【H35/ケキカ6/ 】年刊 〔郷土資料〕 URL *14
 広島県の自然,人口,経済,社会,教育及び文化など各分野にわたる基本的な統計資料を収録。

『指標でみる広島県勢』[広島県議会事務局/編],広島県議会事務局【H35/ケキカ7/ 】年刊 〔郷土資料〕 
 県勢の主要な指標200項目について,自然と人間,財政,福祉と医療など10分野に分けて,全国都道府県の中で広島県の順位や指数を示した資料。

☆主要個別統計書
 特定のテーマを扱った個別の統計のうち,主なものを紹介します。

○人口・世帯

『国勢調査報告』総務省統計局/編集,総務省統計局【R351/ / 】5年1回刊 〔社会科学〕 URL *1
 我が国の人口,世帯,産業構造等の実態を明らかにするために5年ごとに行われる国の最も基本的な統計調査。

『人口動態統計』厚生労働省大臣官房統計情報部/編,厚生労働統計協会【R358.1/シン1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *6
 出生・死亡・婚姻・離婚及び死産の5種類の人口動態事象を取り上げている。
 出生届,死亡届,婚姻届などの各種届出を基に統計を取ったもの。

『住民基本台帳人口要覧』国土地理協会【R358.1/シユ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 住民基本台帳に記録されている市町村別の人口,世帯数を収録。
 本統計の「人口」は住民票記載数であり,国勢調査の「人口」とは異なり,外国籍の人や世帯は含まれない。
 また,世帯は社会福祉施設や寮などに住んでいる者でも,生計が独立していれば1世帯として数えている。一方,国勢調査は施設や寮を一世帯としている。

『人口推計』総務省統計局/編集,総務省統計局【R358.1/スイ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 5年ごとに実施される国勢調査によって明らかにされる人口を基に,その後の出生者数,死亡者数などを加味し,国勢調査の間の時点の人口を推計したもの。
 本年報では,毎年10月1日現在の推計人口を収録している。月報はインターネットで閲覧できる。

『日本の将来推計人口』国立社会保障・人口問題研究所/編集,厚生統計協会【R358.1/ニツ1/ 】 〔参考図書〕 URL *7
 国勢調査の第一次基本集計結果及び同年の人口動態統計の確定数を踏まえて作成。推計期間は,国勢調査年から50年間で,国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに公表している。

「生命表(完全生命表)」当館所蔵なし。インターネットで閲覧できる。 URL *6

『簡易生命表』厚生労働省大臣官房統計情報部/編,厚生労働統計協会【R339.4/カン1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *6

『都道府県別生命表』厚生労働省大臣官房統計情報部/編,厚生労働統計協会【R339.4/チイ1/ 】5年1回刊 〔参考図書〕 URL *6
 各年齢の死亡率・平均余命,平均寿命(0歳の平均余命),死因別死亡確率などを知ることができる。
 生命表(完全生命表)は,「国勢調査」及び「人口動態統計」のデータを基に,5年に1度作成されている。
 また,同時に都道府県別の死因別死亡率を併記した都道府県別生命表も作成されている。
 一方,簡易生命表は各年の推計人口等により,簡略化された方法により毎年作成されている。

○家計・消費・物価

『家計調査年報 家計収支編』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.4/カケ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 国民の家計収支の実態を明らかにする調査。学生の単身世帯を除外した全国の全世帯を調査対象とし,層化3段抽出法により世帯を選定して行う標本調査。
 都市別,地域別,収入階級別などで集計。品目ごとの支出額,購入数量等が分かる。

『家計消費状況調査年報』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.4/カケ2/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 個人消費動向を的確に把握するため,近年増加が著しいIT関連の消費や購入頻度が少ない高額商品・サービスなどへの消費の実態を把握することを目的とし,平成14(2002)年から開始された。

『全国消費実態調査報告』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.4/セン2/ 】5年1回刊 〔参考図書〕 URL *1
 国民生活の実態について,家計の収支及び貯蓄・負債,耐久消費財,住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査し,全国及び地域別の世帯の消費・所得・資産に係る水準,構造,分布などを明らかにすることを目的としている。
 毎月調査する家計調査からは得られない詳細な結果を把握するために,調査事項及び調査規模を拡大して5年ごとに実施している。

『小売物価統計調査年報』総務省統計局/編集,総務省統計局【R337.8/コウ2/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 国民の消費生活上重要な商品の小売価格,サービス料金を全国的規模で調査している。
 月々の各品目の小売価格が明らかとなり,消費者物価指数(CPI)を作成するための基礎資料としても利用されている。
 調査は,「価格調査」,「家賃調査」,「宿泊料調査」の3種類に分けられる。

『消費者物価指数年報』総務省統計局/編集,総務省統計局【R337.8/シヨ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 全国の世帯が購入する家計に係る財やサービスの価格等の変動を時系列的に測定し,指数で示した結果を掲載したもの。
 基準となる年(基準年)を決めて,その年の物価を100として,どれくらい物価が変化したかを調べることができる。

『全国物価統計調査報告』総務省統計局/編集,総務省統計局【R337.8/セン1/ 】5年1回刊 〔参考図書〕 URL *1
 価格の店舗間格差,銘柄間格差,地域間格差など価格差の実態を把握することを目的としている。
 消費生活において,重要な支出の対象となる商品・サービスについて,販売価格及び料金や店舗の立地状況・販売形態などを幅広く調査。品目別の業態や立地条件等による価格の違いなどを調べることができる。

○社会生活

『社会生活基本調査報告』総務省統計局/編集,総務省統計局【R365.5/シヤ2/ 】5年1回刊 〔参考図書〕 URL *1
 日々の生活における「時間のすごし方」と1年間の「余暇活動」の状況など,国民の暮らしぶりを5年ごとに調査。
 国民の生活時間の配分や自由時間等における主な活動について調査し,国民の社会生活の実態を明らかにしている。
 どの時刻に何をしたか時間帯別も分かる。

○就業・賃金

『毎月勤労統計要覧』厚生労働省大臣官房統計情報部/編,労務行政【R366 /マイ1 / 】年刊 〔参考図書〕 URL *6
 常用労働者5人以上の事業所を対象に,賃金,労働時間及び雇用の変動を把握するため,毎月実施している調査結果をまとめたもの。

『労働力調査年報』総務省統計局/編集,総務省統計局【R366.2/ロウ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *1
 我が国の就業及び不就業の状態を毎月明らかにすることを目的としている。
 就業率,失業率などが分かる。就業者については,就業時間,事業所の事業の種類,仕事の種類,雇用形態,前職の有無など,失業者については,求職の理由や求職活動についてなどを調査。

『賃金センサス 賃金構造基本統計調査』厚生労働省統計情報部/編,労働法令【R366.4/チン6/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *6
 主要産業に雇用される常用労働者について,その賃金の実態をその労働者の種類,職種,性,年齢,学歴,勤続年数,経験年数別等に明らかにすることを目的とした調査。
 県別の動向やパートタイム労働者の賃金などについても分かる。

○産業

『経済センサス 基礎調査報告』総務省統計局/編集,総務省統計局【R605.9/ / 】 〔参考図書〕 URL *1
 事業所・企業の基本的構造を明らかにする「基礎調査」と,事業所・企業の経済状況を明らかにする「活動調査」からなる。
 平成21年から実施し,これに伴い,「事業所・企業統計調査」,「サービス業基本調査」が廃止され,「平成21年商業統計」,「平成23年工業統計調査」,「平成23年特定サービス産業実態調査」が休止された。

『工業統計表』経済産業省大臣官房調査統計グループ/編集,経済産業調査会【R505.9/コウ2/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *10
 わが国の工業の実態を明らかにするため,毎年,全国の製造事業所を対象に調査を実施している。
 「産業編」,「品目編」,「市区町村編」,「工業地区編」,「用地・用水編」,「企業統計編」からなる。
 「産業編」では各業種の動向,「品目編」では品目ごとの出荷量・額などが分かる。

『資源・エネルギー統計年報 石油・非金属鉱物・コークス・金属鉱物』経済産業省大臣官房調査統計グループ/[ほか]編,経済産業調査会【R501.5/エネ2/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *10
 石油,非金属鉱物、コークス,金属鉱物等の生産・出荷・在庫などをまとめたもの。
 原油,天然ガスの県別生産量や原油地域別国別輸入量,油種別輸入量等が分かる。

『建築統計年報』国土交通省総合政策局情報政策課建設統計室【R520.5/ケン1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *13
 「建築動向統計調査」を年度計(4月~3月)と年計(1月~12月)にまとめたもの。
 同調査は「建築着工統計調査(建築物着工統計,住宅着工統計,補正調査)」と「建築物滅失統計調査(建築物除却統計,建築物災害統計)」からなる。
 建て方別,構造物別,資金別などの住宅数が分かる。
 →個々の統計は 国土交通省>統計情報・白書>統計情報>建築・住宅

『世界農林業センサス』農林水産省大臣官房統計部/編集,農林水産省大臣官房統計部【R610.5/110セ/ 】10年1回刊 〔参考図書〕(大部分は書庫) URL *8
 「農業センサス」は,国際連合食糧農業機関(FAO)が提唱した1950年「世界農業センサス要綱」に沿って実施された調査に参加して以来,10年ごとに参加している。またその中間年に当たる5年ごとに我が国独自の「農業センサス」を実施。
 「林業センサス」は,「1960年世界農林業センサス」で林業部門を含めた調査が実施され,以後10年ごとに農林業センサスの一環として実施している。
 調査は,農林業の生産構造や生産の基礎となる諸条件等を総合的に把握することによって,農林業の基本構造の現状と動向を明らかにすることを目的としている。  
 農家・林家の生産状況,経営構造等を地域別,専兼業別,規模別などから分析できる。

『広島農林水産統計年報』中国四国農政局統計部/編集,中国四国農政局統計部【H60/チユウ1/ 】年刊 〔郷土資料〕 
 広島県の農林水産業に関する主要な統計についてまとめた資料。
 収録されている統計は,原則として,全国・中国・県計を表示し,県計については,できるだけ市町村別統計を表示している。

『食料需給表』農林水産省大臣官房食料安全保障課/編集,農林統計協会【R611.3/シヨ4/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *9
 我が国で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの総量を明らかしたもので, FAO(国際連合食料農業機関)の手引に準拠し毎年作成。
 国民一人当たりの供給純食料及び栄養量も明らかにしており,食料自給率の算出にも用いられる。

『漁業センサス』農林水産省大臣官房統計部/編集,農林水産省大臣官房統計部【R660.5/キヨ3/ 】 〔参考図書〕 URL *8
 我が国漁業の生産構造,就業構造を明らかにするとともに,漁村,流通・加工業等の漁業の背景の実態を総合的に把握することを目的に,1949年の「第1次漁業センサス」以来5年ごとに実施されている。

『商業統計表』経済産業省経済産業政策局調査統計部/編,経済産業統計協会【R670.5/シヨ3/ 】 〔参考図書〕 URL *10
 全国の卸売・小売業を漏れなく把握し,調査することで商業事業所の分布状況,従業員に関すること,販売活動の実態など多角的に幅広く明らかにしている。
 調査は昭和27年から開始され,平成9年以降は5年ごと,また,その中間年(調査の2年後)には簡易な調査が実施されている。
 「産業編」,「品目編」,「流通経路別統計編」,「立地環境特性別統計編」,「業態別統計編」からなる。
 「産業編」では各業種の動向,「品目編」では品目ごとの商品販売額などが分かる。

『商業販売統計年報』経済産業省大臣官房調査統計グループ/編,経済産業調査会【R670.5/シヨ2 / 】年刊 〔参考図書〕 URL *10
 卸売業,小売業の事業活動の動向を明らかにすることを目的とし,経済産業省が毎月発表している調査結果を取りまとめたもの。
 業種別,業態別,商品別等の販売額等を知ることができ,消費動向の把握の参考となる。

『特定サービス産業実態調査報告書』経済産業省大臣官房調査統計グループ/編,経済産業統計協会【R670.5/トク1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *10
 特定のサービス産業について,その活動の実態と事業経営の現状などを明らかにすることを目的としている。
 平成18年に,調査の母集団を日本産業分類ベースに変更し,業種を7業種とした。
 その後,毎年業種を追加し,平成21年に28業種として,拡大を終了した。

『日本貿易月表』日本関税協会【R678.9/ニツ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *4
 日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入について,税関に提出された輸出入の申告を集計し,定期的に公表しているもの。
 毎月ごとに集計される。当館所蔵は12月表のみ。12月表で,年間の累計が分かる。品別国別統計編と国別品別統計編がある。

○企業活動

『中小企業実態基本調査報告書』中小企業庁事業環境部企画課調査室/編集,中小企業庁【R335.3/チユ12/ 】年刊 〔ビジネス〕URL *11
 中小企業全般に共通する財務・経営情報,設備投資動向等を把握するため,平成16年から実施している。
 従業員数,売上高,営業費用,資産及び負債・純資産,設備投資などを調査し,産業別に従業員規模別,資本金階層別,売上高階層別などにより推計している。

『外資系企業の動向 外資系企業動向調査』経済産業省貿易経済協力局/編,経済産業統計協会【R335.4/カイ1/ 】年刊 〔参考図書〕
 我が国における外資系企業の経営動向を把握することにより,今後の産業政策,通商政策の推進に役立てることを目的としたもの。
 外資系企業の分布,進出,撤退状況や事業活動の状況に関する統計を収録。

『我が国企業の海外事業活動 海外事業活動動向調査』経済産業省大臣官房調査統計グループ/編,経済産業統計協会【R335.4/ワカ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *10
 企業の海外事業活動の実態を明らかにすることにより,各種施策の企画,立案,実施の基礎資料を得ることを目的としている。
 海外に現地法人を有する我が国企業(金融・保険業,不動産業を除く)が対象。
 当調査における「現地法人」とは,海外子会社(日本側出資比率が10%以上の外国法人)と海外孫会社(日本側出資比率が50%超の海外子会社が50%超の出資を行っている外国法人)の総称である。

○経済・地価

『産業連関表』総務省/〔ほか〕共同編集,総務省【R331.1/111ソ/ 】 〔参考図書〕 URL *1 *10
 様々な産業がお互いに密接な関係を持って進む経済取引を,特定の1年間について一覧表で表したもの。
 10府省庁の共同作業によって5年おきに作成される産業連関表(基本表,全国表)のほか,経済産業省が毎年,簡易推計による延長表を作成し,ホームページで公開URL*10している。

『広島県産業連関表』広島県総務局統計課/編集,広島県総務局統計課【H33/ヒロケ3/ 】 〔郷土資料〕 URL *14
 一定期間内(通常1年間)に一定地域で行われた経済活動を様々な財・サービスの取引関係としてとらえ,一目で分かるように一覧表にまとめたもの。
 広島県では,現在まで昭和35年表,38年表,45年表,50年表,52年表,60年表,平成2年表,7年表,12年表,16年簡易延長表,17年表,20年簡易延長表が発行されている。
 初めて使うときは,『よくわかる産業連関表』【H33/ケチイ100ア】も刊行されている。
 広島県の統計>分野別検索>大分類:経済計算>中分類:産業連関表

『地価公示』[土地鑑定委員会/編],国土交通省土地鑑定委員会【R334.6/チカ1/ 】年刊 〔参考図書〕 URL *12
 一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに,公共事業用地の取得価格算定の規準となる等,適正な地価の形成に寄与することを目的として,土地鑑定委員会が,年1回,標準的な土地について正常な価格を示すもの。
 地価公示は,土地の適正な価格を判断するための目安であり,土地取引や資産評価の際のよりどころにされるなどの役割がある。

『地価図 広島県』中国不動産研究所/編,中国不動産研究所【H67/チユウ1/ 】年刊 URL *12 ※カウンター2でお申し込みください。
 地価公示法の規定により標準地の単位面積当たりの正常価格を官報で告示したものののうち,広島県分をまとめた資料。
 標準地を示した本書と,住所・価格等を示した一覧表をまとめた別冊『地価公示 広島県全域』とからなる。
 広島都市圏のみをまとめた『地価図 広島都市圏』もあり。

『広島県地価要覧』 広島県不動産鑑定士協会/編集,広島県不動産鑑定士協会【H67/ニツホ2/ 】年刊  〔郷土資料〕 
 地価公示標準地,価格等及びその案内図を収録。
 当該年度の上半期基準日(1月1日)と下半期基準日(7月1日)に分けて掲載。

『財産評価基準書 路線価図 広島国税局管内』[大蔵財務協会/編],大蔵財務協会【H34/オオク1/ 】年刊 URL *5
 ※カウンター2でお申し込みください
 相続・遺贈また贈与により取得した土地等について,路線価方式により評価する場合に適用する路線価,地区区分及び借地権割合を収録したもの。
 近年のものは,国税庁のホームページで閲覧できる。

『中国地域の経済と地域開発』中国地方総合研究センター/編集,中国地方総合研究センター【H33/チユウ3/ 】年刊 〔郷土資料〕
 中国地域の概要を把握できることを目標に作成されている。
 全体は,第1部「概要編」 第2部「統計編」 第3部「地域開発編」の3部構成になっている。
 第3部「地域開発編」には,各県及び各市の基本構想・基本計画等も収録。
 昭和60(1985)年以降毎年発行。平成5(1993)年版までのタイトルは『中国地方の経済と地域開発』

『広島県県民経済計算結果』広島県総務局統計課/編集,広島県【H33/ケキカ5/ 】年刊 〔郷土資料〕 URL *14
 平成16年度までのタイトルは,『広島県県民経済計算推計結果報告』。
 県内市町村については,別途『広島県市町民経済計算結果』【H33/ケキカ9/ 】が刊行されている。
 平成15年度までのタイトルは広島県市町村民所得推計結果報告。
 広島県の統計>分野別検索>大分類:経済計算>中分類:県民経済計算,市町民経済計算

インターネットを使って調べる

  図書では年報としてしか出されていないものでも,インターネット情報では,月ごとの速報が掲載されるなど,最新情報が得られる場合があります。
 ☆主要統計サイト(前述紹介統計から)

こんな質問がありました!~実際のレファレンス(相談)事例から~

☆日中の食料貿易に関する統計が見たい。
 貿易統計の基本資料である『日本貿易月表』を提供した上で,その他の貿易関係資料も併せて提供しました。

『日本貿易月表』
 ⇒「国別品別」と「品別国別」がある。「国別品別」で「中国」の項目を提供。
『ジェトロアグロトレード・ハンドブック 農林水産物貿易の最近の動き』日本貿易振興機構/編,日本貿易振興機構【R678.5/ノウ1/ 】
 ⇒日本の主要な輸出入農林水産物約100品目について,貿易概況等をまとめたもの。「主要相手国別貿易統計」に国別輸出,国別輸入の項目あり。

ちょっとひと言

○統計書…官公庁や関係機関,民間企業が発行した様々な統計を揃えています。こんな統計ないだろうと思わず,御相談ください。

○白書…白書とは,中央官庁が編集し,閣議の了承を得,政治・経済・社会等,政府の施策の現状について,国民に知らせるためのものです。
 また,最近では地方自治体や民間からも様々な白書が出されています。主な白書は揃えていますので,御活用ください。

○各種調査報告書(アンケート調査,世論調査,意識調査報告等)…官公庁や民間が実施した様々な調査報告を所蔵しています。
 また,新聞や雑誌記事として結果が報告される場合もあります。探し方については,窓口に御相談ください。