雑誌記事や論文を探すには,各種データベースを利用するのが便利です。
データベースを検索する場合,記事の見出しや論題,著者名,雑誌名などが検索対象であり,一部のデータベースを除けば,本文中のキーワードまでは検索できません。
また,データベースには,インターネットに公開されていて誰でも無料で利用できるものと,使用料が必要な有料データベースがあります。広島県立図書館が契約している有料のオンラインデータベースは,館内で無料で利用することができます。
ここで紹介するデータベースのうち,◎印を付しているものは,インターネットで本文が閲覧できる論文が多く収録されています。しかし,本文が閲覧できない論文は,その論文が収録されている雑誌に当たらなければなりません。当館で所蔵していない雑誌に掲載されている記事・論文は,雑誌を所蔵している図書館から該当の記事・論文のコピーを取り寄せることができます。(※有料)
データベースの利用方法や記事・論文のコピーの取寄せについて,詳しいことは,カウンター2≪レファレンス・サービス(調べる・相談する)≫の職員に御相談ください。
1 インターネットで探す
インターネットが利用できる環境があれば,どなたでも探すことができます。
館内では,≪デジタル情報検索≫コーナーで御利用いただけます。
☆ まずこれで探す
次の二つは,国内の雑誌論文を探す時の基本的なものです。
(1) 国立国会図書館サーチ/ NDL雑誌記事索引 (国立国会図書館)
http://iss.ndl.go.jp/
国立国会図書館が所蔵する資料のほか,都道府県立図書館,政令指定都市の市立図書館の蔵書及び国立国会図書館や他の機関が収録している各種のデジタル情報などを探すことができるデータベースです。
検索対象を「記事・論文」で指定すると,国立国会図書館の雑誌記事索引に採録されている,国内の雑誌の記事・論文を探すことができます。学術雑誌,専門誌,一般総合誌が中心ですが,利用頻度の高い一般週刊誌も検索できます。
(2) ◎ CiNii Articles(サイニイ アーティクルズ) 日本の論文をさがす (国立情報学研究所)
http://ci.nii.ac.jp/
国内学術雑誌を中心とした論文情報データベース。タイトル,著者名,雑誌名などから検索することができます。一部の論文は,連携先のサイトで本文を閲覧することができます。
☆ 大学紀要等の学術論文は,これで探す
(3) ◎ 学術機関リポジトリポータルJAIRO(ジャイロ) 国立情報学研究所
http://jairo.nii.ac.jp/
国内の大学等の機関リポジトリ(※)に蓄積された学術情報(学術雑誌論文,学位論文,研究紀要,研究報告書等)を横断的に検索することができます。本文が閲覧できます。
※ 機関リポジトリ:大学等の研究機関が,その知的生産物を電子的形態で集積・保存し,無料で公開するために設置する電子アーカイブシステム
(4) 学術研究データベース・リポジトリ (国立情報学研究所)
http://dbr.nii.ac.jp/infolib/meta_pub/G9200001CROSS
「経済学文献索引データベース」「家政学文献索引データベース」「社会学文献情報データベース」「地理学文献データベース」など,様々なデータベースを横断的に検索することができます。
(5) ◎CiNii Dissertations(サイニイ ディザテーションズ) 日本の博士論文をさがす (国立情報学研究所)
http://ci.nii.ac.jp/d/?l=ja
国内の大学及び独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が授与した博士論文を検索することができます。一部の論文は,連携先のサイトで本文を閲覧することができます。
(6) ◎Google Scholar (Google社)
http://scholar.google.co.jp/
査読論文,学位論文,テクニカルリポートなど学術情報に特化した検索用エンジンで,任意のキーワードを入力すると,関連度の高い順にリストアップします。インターネットに無料公開されているものについては,本文を閲覧することができます。
☆ 科学技術関係は,これで探す
(7) ◎J-STAGE 科学技術情報発信・流通総合システム (科学技術振興機構)
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/
科学技術分野を中心とした国内の学協会が発行している学会誌,論文誌の電子ジャーナル等をインターネット上に公開しています。論文名等で検索ができ,本文を閲覧することができます。
(8) ◎J-GLOBAL 文献を検索 (科学技術情報機構)
http://jglobal.jst.go.jp/
国内外の主要な科学技術・医学・薬学文献を検索することができます。国内学協会の電子ジャーナルなど,インターネットに無料公開されているものは,本文を閲覧することができます。
2 オンライン・データベースで探す
館内の≪デジタル情報検索≫コーナーで,無料で御利用いただけます。
(1) ◎ELNET(イーエルネット) (エレクトロニック・ライブラリー)
雑誌については,約50誌の政治,経済,産業,科学技術にかかわる論文,解説を中心に記事を探すことができます。一部は本文を閲覧できます。ただし,独自の採録基準によりクリッピングされた記事が対象となっており,対象誌のすべての記事を探すことができるわけではありません。
(2) ◎聞蔵Ⅱビジュアルfor Libraries (朝日新聞社)
『週刊朝日』(平成12年4月~),『AERA』(創刊号~)は全文検索ができます。また,本文を閲覧することもできます。『アサヒグラフ』は,大正12年の創刊号から昭和31年までの紙面イメージを,発行日と目次・概要から検索・閲覧できます。
(3) D-1 Law.com (第一法規)
収録判例の出典となっている判例雑誌の巻号と掲載ページや,『判例タイムズ』等の判例解説を探すことができます。
3 図書で探す
大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録 (紀伊国屋書店)
収録範囲は,明治~平成7年。大宅壮一文庫が所蔵している大衆紙や週刊誌等,学術雑誌以外の雑誌記事を,人名と件名から探すことができます。
★PDFファイルはこちら⇒雑誌記事論文を探す.pdf