職員からのお薦め本(12月8日)

○タイトル:『信長のおもてなし:中世食べもの百科』
○著  者:江後 迪子/著
○出 版 者:吉川弘文館 2007(平成19)年
○内  容:
 中世の人々は,どのような献立で客人をもてなし,どのような食品を贈り物とし,年中行事では何を食べたのか。この本は,当時の教科書や日記などの文献から中世の食文化に迫った本です。
 古くは明応9(1500)年に足利義稙が山口の大内義興を訪ねた際の料理や,織田信長が徳川家康を安土城へ招いたときにもてなしの役を命じられた明智光秀が用意した料理の献立からは,たくさんの品数が取り揃えてあったことがわかります。
 他にも,幕府への献上品として用いられてきた瓜の話や,魚介類や野菜をどのように調理加工して食べていたかなども知ることができます。
 中世の食文化の豊かさに驚くとともに,その食文化が現代にも通じていることがわかる一冊です。

○請求記号:【383.8/107エ】

(資料課 貞森)