職員からのお薦め本(3月29日)

職員からのお薦め本

○タイトル:『広島藩』
○著 者:土井作治/著 吉川弘文館 2015(平成27)年 
○内 容:県立図書館のレファレンスサービスには日々いろいろな質問が寄せられますが,特に広島県の歴史に関する質問が多いです。中でも江戸時代のことは皆さん関心が高いようです。広島県のことならまず『広島県史』を調べるのが定石ですが,1冊数百ページの厚さの布装の本が堂々の28冊!江戸時代にあたる「近世編」だけでも通史編が2冊と資料編が6冊あり,手を伸ばすには躊躇するボリュームです。もっと気軽に手に取れる本があれば,皆さんにお薦めしやすいのにと思っていましたが,一昨年出版されたこの『広島藩』はまさにお薦めの本です。『広島県史』の近世編の編さん過程で解明された成果をもとに書かれた『幕藩制国家の展開』(土井作治/著,渓水社)を基に,広島藩に焦点を当てて,毛利氏による築城から広島藩の終焉までを扱っています。県庁舎の火災や原爆で多くの藩政資料を失った状況で編さんされた『広島県史』のエッセンスをまとめたこの本を読んで,ぜひ『広島県史』本体も手に取ってみてください。

○請求記号:【H25/トイサ115ア】

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