オススメ本『チョコレート物語:一粒のおくり物を伝えた男』(第278回)

○タイトル:『チョコレート物語:一粒のおくり物を伝えた男』
○著  者:佐和 みずえ/著
○出 版 者:くもん出版 2018(平成30)年
○内  容:
 もうすぐ2月14日,バレンタインです。日本では,チョコレートを贈るイベントとして有名ですが,実は,ある洋菓子店の「あなたのバレンタイン(愛しい人)にチョコレートをおくりましょう」という広告がきっかけで始まったそうです。その洋菓子店とは,チョコレートでお馴染みの「モロゾフ」です。
 ロシア人のモロゾフ一家が,ロシア革命のさなか,中国,アメリカへ渡り,日本へやって来たのは,今から約100年前のことです。父親は,ラシャ(厚手の毛織物)や紅茶等を売りますが,うまくいきません。そこで,アメリカのチョコレート工場で働いていた経験から,チョコレート作りを思いつき,兵庫県神戸市で洋菓子店を開店させました。
 戦時下の材料不足でお菓子が作れなかったり,店舗が焼失してしまったりと,様々な困難に直面しますが,一家は力を合わせて乗り越えていきます。
 この本を読むと,バレンタインのチョコレートが一味違ってきますね。

○請求記号:【289/モ】

(事業課 畑中)