職員からのお薦め本（１月27日）

〇タイトル：『水のなまえ』

〇著 者: 高橋順子

○出 版 者：白水社　2019（平成31）年

〇内　　容：
　その昔，与謝蕪村（よさぶそん）は「春の水　山なき国を流れけり」と詠みました。

　日本には，春夏秋冬それぞれの季節に関わる水のなまえや，「水に流す」，「水入らず」といった生活に密着した言葉が多くあります。

　詩人である高橋順子さんが，独自の感性で著した本書には，『古事記』に登録された水の神の話や，「覆水盆に返らず」等，中国の逸話を典拠とすることわざ，また，郷土出身の作家原民喜の被爆体験から書かれた「水ヲ下サイ」等の詩も紹介されています。

　この本は，埼玉福祉会が出版している大活字本シリーズの一冊で，小さな字が読みにくい方のため活字を大きく印刷しています。

　当館にはこのほか，大活字本を約2,700冊所蔵しています。

　また，視覚障害等の障害のある方へのサービスも行っています。詳しくは図書館ホームページ「利用案内」を御覧ください。

請求記号：【911.04/119ﾀ】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（調査情報課　正井)