○タイトル:『白い犬とワルツを』
○著 者:テリー・ケイ/著,兼武 進/訳
○出 版 者:新潮社 1995(平成7)年
○内 容:
最愛の妻を亡くした81歳の老人サムが,どこからともなく現れた白い犬と共に,自分らしく生き抜く姿を描いた物語です。
気丈に振る舞いつつも,日々の生活の中で亡くなった人を思い出し,失ったものの大きさを知るサム。愛する人がいなくなった寂しさを感じながら,不自由な体を抱えて暮らしていました。
そんな彼のもとに一匹の白い犬が現れます。その犬は,亡くなった妻のようにサムへ寄り添い,安らぎを与え,生活に楽しみを与えてくれる存在になっていくのです。
しかし,“老い”には逆らえないもので,彼にも最期が訪れます。
この本で,「この白い犬は何ものか。あなたにはこの白い犬が見えますか。」と著者は問いかけています。あなただったらどう答えますか。
本当の愛を教えてくれる,静かで美しい,心温まる,そしてさわやかな大人の童話です。
請求記号:【933/95ケ】
(資料課 山田)