職員からのお薦め本(9月22日)

○タイトル:『それでも音楽はまちを救う』
○著  者:八木良太/著
○出 版 者:イースト・プレス 2020(令和2)年
○内  容:
 新型コロナウイルスの影響で,観光業界や音楽業界にも深刻な影響が出ています。危機的な状況だからこそ,音楽イベントを開催して地元を盛り上げたいと考えている人に向けて紹介されているのが,音楽と観光が結びついた「ミュージックツーリズム」です。
 先駆けは数多くのロック・レジェンドを輩出した英国。50年続く「グラストンベリー・フェスティバル」は,開催地のインフラ整備など社会貢献活動を行うことで,主催者と住民の間に信頼関係が築かれています。
 日本の成功事例も紹介されています。「1000人ROCK FES. GUNMA」は,1000人が一堂に集まって演奏するイベントですが,演奏時間はわずか20分程度。それでも,インターネットで公開された映像からは,会場内の熱気や興奮が存分に伝わってきます。
 音楽イベントは継続することで,開催地のPRだけでなく,若者が自分たちのまちに誇りや愛着を感じるようになる効果も生み出します。音楽が持つ力を改めて感じる1冊です。

○請求記号:【S760.6/120ヤ】

(調査情報課 松井)