オススメ本『恐竜の魅せ方』(第299回)

タイトル:『恐竜の魅せ方:展示の舞台裏を知ればもっと楽しい

著者:真鍋 真/著

出版者:CCCメディアハウス 2019(令和元)年

内容:
 国立科学博物館の特別展「恐竜博」の企画から開催までの工程を紹介しています。
 展覧会は,様々な職業の人が関わって作りあげていきます。例えば,骨格標本の組立て・レプリカを製作する専門家,会場を設計するデザイナー,復元画を描くサイエンスイラストレーターなどです。
 その中の一人,高橋功さんは,著者が「日本の恐竜復元骨格の第一人者」と紹介する人物です。高橋さんは,大きな恐竜を組み立てるときに重要なのは「骨盤」だと言います。腰の位置が「ばしっ」と決まると,全体が決まる。そして,躍動感のあるポーズにするためには,「重心」をどこに置くかということもポイントだそうです。
 恐竜の全身骨格などの写真も数多く掲載してあり,その大きさや当時の様子を想像しながら,興味深く読むことができます。

請求記号:【406.9/119マ】

(資料課 岡田)

『恐竜の魅せ方』表紙で,トリケラトプスの産状化石の写真です。