オススメ本『「笑い」の解剖:経済学者が解く50の疑問』 (第308回)
〇タイトル:『「笑い」の解剖:経済学者が解く50の疑問』
〇著 者:中島 隆信/著
〇出 版 者:慶應義塾大学出版会 2019(令和元)年
〇内 容:人はなぜ笑うのか。同じ冗談でも笑う人もいれば笑わない人もいるし,同じ人でも笑える時と笑えない時があります。
人間特有の感情表現である笑いは,古代ギリシャ時代の哲学者たちも関心を持って研究してきましたが,いまだ十分に解明しているとは言えないそうです。
この本では,お笑い好きの経済学者である著者が,笑いの「四段階説」という独自の手法で,人が笑いに至るメカニズムを大まじめに語っています。
その第一段階として,脳が世の中の「不自然さを認知すること」から笑いは始まると説明しています。
身近な笑いから落語や漫才などのお笑いビジネスまで,思わず笑ってしまう事例をふんだんに散りばめながら,50の疑問に答える形で書かれています。
この本を読めば,なぜ上司のダジャレが空回りしてしまうのか,うなずけるかもしれません。
〇請求記号:【141.6/119ナ】
(資料課 前田康)