職員からのお薦め本(4月24日)

職員からのお薦め本

タイトル:『武田五一の建築標本:近代を語る材料とデザイン』
出 版 者:LIXIL出版 2017(平成29)年
内  容:
 武田五一(1872-1938)は,福山市出身の建築家であり,後人の人材育成に力を注いだ教育家でもありました。本書では,大正後期から昭和初期にかけて,彼が中心となって収集した建築デザインの標本を紹介しています。
  建築デザインと一口に言っても,当時の新素材であった人造石や板ガラス,外壁を彩るタイルといったものから,近代的生活に欠かせない水栓金具や錠前,建築史を学ぶための古建築模型や瓦,建具雛形など,実に様々な種類の標本が掲載されています。
この本を眺めていると,ひとつひとつの素材が標本としてレイアウトされることで,まるで装飾品のような不思議な魅力を感じます。
また,これだけ膨大なコレクションを残した武田五一が,どのような人物だったのか,特に教育家としての側面を知ることができる一冊です。

○請求記号:【524.2/117タ】

(資料課 松井)

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