オススメ本『窓から見える世界の風』(第283回)
○タイトル:『窓から見える世界の風』
○著 者:福島あずさ/著,nakaban/絵
○出 版 者: 創元社
○出 版 年:2018(平成30)年
○内 容:
昔から人々は,風に親愛や畏敬の念を込めて様々な名前をつけてきました。気象学者である著者が,風の面白さを伝えるために,世界の50の風の特徴について,その土地の風土や文化とともに紹介しています。
例えば,インドで吹く「エレファンタ」は船乗りたちに船出の季節を告げる風,南アフリカで吹く「ケープ・ドクター」は疫病などを除いてくれる風,アルプス山脈で吹く「フェーン」は季節病のひとつであるフェーン病を引き起こす風など。
挿絵と散文を担当しているのは,広島県在住の画家nakaban(なかばん)さん。様々なデザインの窓から見える景色を眺めていると,まるでその場所で風に吹かれているような気持ちになる不思議な本です。
「世界を旅するイラストブックシリーズ」第6弾
○請求記号:【451.4/118フ】
(調査情報課 松井)