オススメ本『人はなぜ星を見上げるのか:星と人をつなぐ仕事』(第290回)
〇タイトル:『人はなぜ星を見上げるのか:星と人をつなぐ仕事』
〇著 者:髙橋 真理子/著
〇出 版 者:新日本出版社 2016(平成28)年
〇内 容:
人はなぜ,星を見上げるのでしょうか。そして,何を想うのでしょうか。
自然科学系の研究者を目指していた著者は,“星を介して人と人をつなぎ,ともに幸せをつくろう”と「星つむぎの村」という団体を立ち上げ,被災地や医療の現場へ移動式プラネタリウムを届ける活動を行っています。
そのきっかけとなったのは,最初の就職先である科学館でプラネタリウムを投影していた時,ある母子が満天の星を見上げながら,亡くなった父親を思い出し懐かしんでいる様子に触れた経験だそうです。
このほか,戦時中に使用されていた「天測暦」(てんそくれき)に関するエピソードなど,印象的な実話がいくつも記されていて,人生を変える可能性がある星空の“力”に驚かされます。
〇請求記号:【289.1/タマ116】
(資料課 前田(康))