オススメ本『高慢と偏見』(第298回)

○タイトル:『高慢と偏見』上・下

○著  者:ジェーン・オースティン/作,富田彬/訳

○出 版 者:岩波書店2002(平成14)年

○内   容:

 イギリスの10ポンド紙幣にも描かれている,作家ジェーン・オースティン。彼女の作品はいずれも18世紀末~19世紀初頭のイギリスの田舎町が舞台で,男女間の細かい心の機微を巧みに描き出しています。その鋭い感性とユーモアあふれる文体は,夏目漱石も自著『文学論』で絶賛しているほどです。
 『高慢と偏見』(原題『Pride and Prejudice』)は,彼女の代表作です。
 物語は田舎町ロングボーンに,資産家の青年が友人であるダーシーを伴ってやってくるところから始まります。主人公エリザベスとダーシーが,誤解と偏見によってすれ違い,葛藤しながらも惹かれ合っていく…そんな2人の恋模様を軸に,彼女の周りでおこる大騒動を描いた作品です。
 初版から200年以上経った今も世界中の人々に愛される本作品。当館では,英語で書かれている原作も所蔵しています。ぜひ,手に取ってみてはいかがでしょうか。

請求記号:【933/102オ/1】【933/102オ/2】

(事業課 中井)