オススメ本『戦争は女の顔をしていない 1』(第313回)

タイトル:『戦争は女の顔をしていない 1』

著  者:小梅 けいと/作画,
     スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/原作,
     速水 螺旋人(らせんじん)/監修

出 版 者:KADOKAWA 2020(令和2)年

内   容:洗濯部隊,衛生指導員,機関士,狙撃兵,高射砲兵……後方支援から最前線の任務まで。この本には様々な形で戦争に関わった旧ソ連の女性たちの姿が描かれています。

 原作は,500人以上の元女性兵を取材し,2015年にノーベル文学賞を受賞したベラルーシの女性作家のノンフィクション作品です。その内容から出版を拒否され続けたこの作品は200万部を超えて発行されました。

 一読しただけでは受け止めきれないような想像を絶する体験の数々。「「幸せって何か」と訊かれるんですか? 私はこう答えるの 殺された人ばっかりが横たわっている中に 生きている人が見つかること……」

 作画は一世を風靡した「狼と香辛料」の漫画版を描いた小梅けいとさんです。

 まずは,漫画版から。歴史の事実をもっと詳しく知りたい方には原作の文庫版(岩波書店が2016(平成28)年に出版)も所蔵しています。

請求記号【726.1/120コ/1】

(事業課 山根)