〇タイトル:『放課後の文章教室』
〇著 者:小手鞠るい/著
〇出 版 者:偕成社 2019(令和元)年
〇内 容:「ツイッターを使って,友達を増やしたいと思っています。どうすれば,大勢の人に読んでもらえるような,魅力的な文章が書けるのか,教えてください。」
タイトルは「文章教室」ですが,「放課後の」というだけあって堅苦しい内容ではありません。10代を中心とした若い読者からの質問に,著者が答えたウェブ連載を書籍化したものです。
例えば,友達からのメールに傷つくという大学生は,その友達に「どう対抗したらいいのか,わかりません。」と質問します。著者は,こう答えます。「その人は『本当に私の友だちなのか』と,まず自分に問いかけてみてください。」そして,怒りに怒りで「対抗しないこと」…。
作家として,「文章を書く」ということに向き合ってきた著者の回答は,すとんと胸に落ちるものがあります。自分の気持ちや人生との向き合い方も示してくれる一冊です。
請求記号:【816/119コ】
(事業課 岡田)