○タイトル:『サイのクララの大旅行:幻獣、18世紀ヨーロッパを行く』
○著 者:グリニス・リドリー/著,矢野 真千子/訳
○出 版 者:東洋書林 2009(平成21)年
○内 容:
表紙に描かれている2頭のサイ。1頭は,サイを見たことのないデューラーという画家により描かれたもので,長い間,サイはデューラーの絵の姿をしていると思われていました。
もう1頭は,サイを実際に見てスケッチされたもので,そのモデルとなったのが, 17年もの年月の間,ヨーロッパ中を回り,人々の目を驚かせたクララというインドサイです。
クララは,金儲けをたくらんだオランダ人船長によりインドからヨーロッパに連れてこられます。より多くの見物客を集めるために船長が仕掛けたのが,クララの姿を描いたポスターを街に貼り出すことでした。
3トンもの巨体を持つサイを連れた巡業がどのようなものだったのか,そしてクララの姿が人々にどのような影響を与えたのか。多くの記録により明らかにされたクララの足跡を追うことで,サイの魅力にはまってしまう1冊です。
○請求記号:【230.5/109リ】
(事業課 佐々木)