○タイトル:『絵本の冒険:「絵」と「ことば」で楽しむ』
○著 者:小野明/編
○出 版 者:フィルムアート社 2018(平成30)年
○内 容:
この本の冒頭には,絵本作家の五味太郎さんと荒井良二さんの対談が掲載されています。お互いの作品をどう見ているのかという話から始まり,それぞれの絵本に対する考え方,絵本をつくり始めたきっかけ等が,軽快に語られています。
「絵本とはどういう表現か」という項目では,絵本では設定と展開が作品の世界の深さを左右するというということを詳細に解説しています。林明子の『はじめてのおつかい』を読み解いていくことで絵本の設定の大切さを実証しているところに,説得力を感じます。
ミロコマチコ,ヨシタケシンスケといったこの10年以内にデビューした絵本作家8人の評論もあり,絵本の「現在」や,あらためて絵本について知りたい方にとって参考となるテキストです。
請求記号:【726.6/118オ】
(事業課 佐々木)