○タイトル:『ひっつきむしの図鑑』
○著 者:北川尚史/監修,伊藤ふくお/写真,丸山健一郎/文
○出 版 者:トンボ出版 2003(平成15)年
○内 容:
山道や野原などを歩いたあとに,服に草の実が付いていたという経験はありませんか。「ひっつきむし」や「くっつきむし」等と呼ばれ,なかなか取れなくて厄介者とされていますが,人や動物にひっついて,運ばれて,新たな地に根を下ろすことで仲間を増やしているのです。
この本は,人や動物にひっつく実がなる植物の図鑑です。
実がひっつく仕組みのタイプで6つのグループに分けられ,花が咲いた状態の全体写真と,実の拡大写真が掲載されています。外国には実の大きさが約8cmもある「ライオンゴロシ」という名のひっつきむしもあるそうです。
また,ひっつきむしの方言名も調査してあり,各地でいろいろな名で呼ばれていることが分かります。
こんな専門図鑑があることに驚くとともに,植物の生きる知恵に感心させられる一冊です。
○請求記号:【479/マ】
(事業課 佐々木)