○タイトル:『日本人の帽子』
○著 者:樋口 覚/著
○出 版 者:講談社 2000(平成12)年
○内 容:
日除けや防寒,制服,ファッションなど,理由は人それぞれですが,今までに一度も帽子をかぶったことがない人は,おそらくいないのではないでしょうか。この本では,そんな身近な帽子に特別な思い入れを持って,身につけたり,自分の作品に取り入れたりした古今東西の著名人が紹介されています。
日本の作家では,中原中也や芥川龍之介,国木田独歩,川端康成などが取り上げられており,なかでも夏目漱石は,自分の小説のほとんどに帽子を描き,作中で色々な働きを持たせた「帽子の作家」です。どの作品にどんな帽子が登場しているかは,ぜひご自身で確かめてみてください。帽子を被った著名人の写真や作中の挿絵など,帽子にまつわるそれぞれの時代や文化を象徴する多様な図版も大変興味深い本です。
請求記号:【910.26/100ヒ】
(調査情報課 茅野)