職員からのお薦め本(6月2日)

○タイトル:『北大総合博物館のすごい標本』
○著  者:北海道大学総合博物館/編
○出 版 者:北海道新聞社  2020(令和2)年
○内  容:
 北海道大学博物館が収蔵する標本300万点のうち,1万3千点は「タイプ標本」です。
 「タイプ標本」とは,「ある生物の新種を発表する際に,その生物を定義するための記載の拠り所となる標本のこと」で,これなしで「新種発見!」にはならず,非常に重要な標本です。
 デジタル技術やバーチャル技術が大きな進歩を続けている現在においても「標本」を保存していく意味は,オリジナルの現物からしか得られない情報がたくさんあることにあります。だからこそ標本を「できるだけ保存しておく」ことで未来の可能性が広がると筆者は述べています。
 標本写真だけでなく,標本保存の道具や歴史の情報にも,興味をそそられる一冊です。

○請求記号:【069.7/120ホ】
(資料課 中原)